My virtual Japanese notebook subject to my whimsy.

2014年3月25日

読書レベル:ZOO2

「ZOO2」
乙一


 目覚時計が鳴ってワシ(六四歳)は目が覚めた。やかましい時計を止めてその手で目をこすると朝の五時でベッドの真横に位置するカーテンのない窓から朝日が差し込んでいた。窓は立て付けが悪く鍵がかからない上に押しても引いても三センチほどしか開かないため部屋を出入りするには扉を抜けるしかなかった。
 ワシは自分の手を見てぎょっとした。血だった。さらによく見ると全身が血まみれであることに気付いた。ワシは恐ろしくなり悲鳴をあげた。以前から恐れていた事態がついに起こったと思った。

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